何故今、被写界深度が浅い状態の写真が広く求められているのか
ハッキリしない世相を表現したいのか?
あるいは世知辛い世の中からの現実逃避の表れなのか?
はたまたシャープなものから疲れてしまったのか?
いや景気が良いのだ!なんだかんだいっても今が景気のピークなのである
若い人たちには実感はないかも知れないがそうなのである
昔バブル景気と呼ばれるものがあったが(扇子振り回してお立ち台で踊る映像を見たことがあるかもしれない)ただその時でも自らの口から「景気が良い」なんてことは誰も言っていなかったし皆がディスコ(!)で踊っていたわけではない。その後不況に陥った時に初めて「あれは景気が良かった」といえるのである。いまこうしてブログで遊んでいること自体が景気がよいのだ。
毎日仕事(撮影)があることが景気がよい証拠なんだ。
そうそう経済の話ではなく非破壊検査でもなく被写界深度の話
デプス・オヴ・フィールドのストーリーね。
そう景気が悪かったりNYテロのような現実を直視しなけてばいけない時代にはシャープな絵作りが求められたりするのか?80年代末には私も35mmからの大伸ばしや素粒子+ソフトフィルターなどを多様していた・・・あれはバブル崩壊の前兆だったのだ。その後の自分の事で精一杯な時代にはそんなモワモワ写真なんて撮れないのだ。
まああと何ヶ月続くか判らないし何年か後に○○景気だったと呼ばれるに違いないそんな今を楽しく生きてみたい。
漫画等で登場する【恋する乙女】というステレオタイプなシチュエーションの中で考えてみよう
かっこよい若者を前にポワーンとする画があるとしよう(なんかオヤジ臭い言い方ですまぬ)
また美味しそうな料理を目の前にした状態を想像しよう
その状態は直視するあまり視点が一点に集中し→望遠もしくはマクロ状態
さらに瞳孔が開く→絞りが開いた(開放絞りに近づく)
このとき眼に映っているのもはまさしくピン浅の被写界深度の浅い画なのである
(すこし無理やりだったかな?)で本題
8×10での撮影時 逆像の暗いファインダーを見て位置決めをしてしてもそのままでは皆イメージが取れないであろう。本来ポラはこのような時に使うのであるが如何せん1枚のポラ代が高いのと時間もかかる。
でポラ代わりに35mmデジで使う場合「被写界深度」をあわせておけばよいのではないか
そう8×10の標準レンズ300mm(マクロの場合より焦点距離が伸びる)の被写界深度を35mmで再現しPC上で皆で共有できればよいのではないかな
もちろんレンズの種類によって描写は違うが・・・
上の写真はEOS5D 50mm F1.4 距離0.8m で撮影されたもの
このときの被写界深度は0.049m≒5mm
この約5mmの被写界深度を8×10で表現できるのは計算上 F111/2位であると判明
大判レンズの絞りは被写界深度だけでみると以外に明るいのが判る
計算方法は各種あるがこのサイトに詳しく書かれている
被写界深度について
その他参考にしたもの
■「光学入門」オプトロニクス社
■「写真撮影百科パート1」写真工業出版社
■「カメラマン手帳」朝日新聞社